【食品表示法lesson】 vol.30 凹版印刷「グラビア印刷」と凸版印刷の「フレキソ印刷」
印刷の種類には、凹版印刷と凸版印刷があります。
今回はその中から「グラビア印刷」と「フレキソ印刷」を比較します。
印刷するものによって、高精細な表現が必要か、適する素材かどうかなど条件は異なりますが、より効果的な印刷方法を選びましょう。
📌グラビア印刷
グラビア印刷は、凹版印刷の一種です。
円筒状の版に彫られた凹部にインキを流し込み、余分なインキをドクターブレードで除去して基材に転写します。
凹部の深さや形状を調整することで、高精細な濃淡やグラデーションを表現できるのが特徴です。
主に雑誌、カタログや食品パッケージなど、訴求効果の高い高精細な写真やグラデーション表現が求められる印刷物に適しています。
版代が高く、初期費用は大きくなりますが、高速な印刷速度と品質の高さが特長です。大量印刷を行うことで、コスト効率を高めることができます。
そのため、グラビア印刷は高速・大量印刷に向いている印刷方法といえます。
📌フレキソ印刷
フレキソ印刷は、凸版印刷の一種です。
樹脂やゴムなどの柔らかい版の凸部にインキをのせ、基材に押し付けて転写します。
版が柔軟なため、段ボールやフィルムなど、曲面や多様な素材にも対応できます。一方で、グラビア印刷に比べると、微細な濃淡表現は不得意です。
紙、段ボール、PE・PPフィルムなどへの印刷に対応し、水性インキ、UVインキ、溶剤系インキなど、インキ選択の幅が広いことも特徴です。
初期費用が比較的安く、版の作成も短時間で可能なため、短納期や小ロット生産にも適しています。
季節限定商品や地域限定商品など、短いサイクルで少量を生産する印刷にも向いています。
そのため、フレキソ印刷は多素材・小ロット向けの印刷方法といえます。
グラビア印刷は、高精細な表現や大量印刷を得意とし、フレキソ印刷は、多様な素材への対応や小ロット・短納期の印刷を得意としています。
印刷物の用途や必要な品質、数量、コストなどに合わせて、適した印刷方法を選ぶことが大切です。
